昭和の香り
2022年9月12日 18時46分以前、本校児童のご家族の方から、お手紙と鎌田繁春氏の「先生」と題した原稿の写しが、私宛に届きました。
「鎌田繁春は、叔父に当たる人で、今年は運動会があると聞き、「お庭のポプラ」の出来た歴史を送ります。一緒に風船遊びで「お庭のポプラ」を歌います。」とお手紙が添えられておりました。
一読し、先生方にも読んでもらいました。
お庭のポプラにさらさらと 海のあなたの風吹けば
南の国の喜びに 芭蕉の葉蔭しみじみと
そそり立ってる学び舎の うれしい誇りを歌いましょう
原稿には、二十代の若い男の先生が、川上小学校に赴任してきたことや、当時の川上小学校の児童たちとこの山本先生との心通わせるエピソードが書かれています。
尊厳、愛情、公平。教えるものと教えられるものとの間にある信頼と絆。
教室に入るなり、「本を閉じよ。静かに外に出よ」と小高い丘へ自然観察。
「自治」とは、自分たちで相談して何かためになることを決め、それを実行せよ。
いささ小川の岸近き ああ我が校よ野よ海よ
いざいざ来ませ我が友よ 久遠の光満ち満てる
わが川上を高らけく 混濁の世に歌いましょう
昭和49年10月6日、百年祭は、先生ご夫妻の目前で、「お庭のポプラ」の一大ページェントを展開した。
山も海も変わった中で、人の心だけは、歌とともに変わらない。
「お庭のポプラ」
大正14年11月3日 発表
作詞・作曲 山本 悟郎先生
時空を超え、現代の川上っ子たちに受け継がれています。